餓狼伝説・ワールドヒーローズ(開発はADK)・龍虎の拳についで、SNKが世に出した格ゲーシリーズ・サムライスピリッツの歴史です。
余談ですが、海外での名称はSAMURAI SHOWDOWNです。
サムライスピリッツはなんといっても、相手の攻撃を食らうことで溜まる怒りゲージシステムが斬新で、怒りゲージが満タンになると、身体が赤くなりすべての攻撃力が著しく上昇するという一発逆転のシステムを採用していました。
特にシリーズ初代のこの怒りゲージMAX・覇王丸(主人公)の大斬り(必殺技ではなく、ボタンを押すだけで出せる攻撃)がクリーンヒットすると、それだけで体力の4割~5割程度減るという、まさに一撃必殺。
最近の格ゲーでは、手数を多くしてコンボを増やしていくのが主流ですが、刀という実際の世界では一撃でもまともに食らったら即死するような武器で相手を全力で斬りつける訳ですから、サムライスピリッツのゲームバランスは非常に潔いと言えるでしょう。
それこそ、格ゲー上級者ならともかく、この一撃が非常に重いことから、初心者でも場合によっては中級者といったやや上のレベル相手に勝てることも珍しくなく、今の手数勝負の格ゲーと比べれば、だいぶ大味ですが、それが逆に大きな魅力だったなと個人的に思います。
しかしシリーズを重ねるにつれて、このサムスピも手数を求めるようなシステムが導入され、のちのシリーズは初期の頃にあった爽快感が失われたのが残念でありました。
個人的にも後半のタイトルはそういった方針転換が、あまり肌に合わず4作目に当たる天草光臨以降は、このシリーズからは離れていくことになりました。
それでも、唯一無二の世界観とその爽快感を格ゲー界隈にもたらした功績は大きく、今でも根強いファンがいる一作となっています。
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